仙台のセレクトショップ TRUNK

Workers(K&T H MFG Co.)
Duffle Coat, Dark Navy Herringbone wk01

80,000円(税込88,000円)

定価 80,000円(税込88,000円)

見た瞬間、知っている人は知っている。そう、あのダッフルがモチーフ。でもあのダッフル、サイドベンツだったり、パター ンが力技で肩先・サイドネックに厚みがありすぎ着ていてゴリゴリする。そして、フロントも高級感あふれる水牛。そうではなく、厚みは軽減するパターン、仕様はもう少しな原始的なダッフルに寄せてWORKERSでは作りました。

トグルは木製。裾はベント無し。全面にキュプラの裏地。この裏地が大事!今まで古着やそれをモチーフにしたダッフル、 何回も挑戦して着なくなった理由が

「着脱ぎと着ている時のストレス」

なんせ動きづらい!その点、キュプラ裏地があると着脱ぎ・着用時の突っかかりが皆無。気持ち的には、映画「第三の男」みたいに裏地無しをガバっ!といきたいところですが、40も過ぎるとやっぱりストレスの感じる服は着ていられないのです。

ベージュとネイビーは一宮の別の生地屋さんの物。以前からコートに使いたい なと目をつけていたもので15.5 オンスとダブルクロス以上の重み。ウール90%・ナイロン10%は一回目のリサイクルウール糸を使っています。ウールは綿以上に取れる量も少ない、一言でいえば「希少」なのでリサイクル文化が進んでいます。ウール100に負けない風合いで、かつ強度はナイロンが補い、価格もある程度抑えられている生地。

革も豪華にドイツ・ぺリンガーのノブレッサカーフ。

製品はハンガーにかけて納品します。



リサイクルウールについて・・・

ウールは綿以上に取れる量も少ない、一言でいえば「希少」なのでリサイクル文化が進んでいます。
今回、ベージュとネイビーはそのリサイクルウールを使いましたがまずその前に、衣類の「混率」について。綿100%/ウール100%と言った生地も完全に100%か?というとそうではないところから。

https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/guide/fiber/fiber_show.html

こちらの2.混用率の許容範囲 にあるように、毛...-3%以内 毛以外...-1%以内 とあります。
天然繊維は原料の状態で、どうしても草など「何か」が入っています。できうる限り、取り除きますが、最後の最後まで完全には取り切ることができません。 そこで、この「許容範囲」があるわけです。(混ざり物が無い=品質が一定だから、大量に製品を作るユニクロなどは化繊の比率を上げる側面もあります)
次に、バージンウール。一度も糸になっていないウールはよほどのことが無い限り「ウール100」の生地・編地に使われます。
そのリサイクルの流れは
・ウール100の衣料品を集める

・それを一度分解して繊維に戻す。この際、ウール100であっても、わずかながら先ほどの「許容範囲」や縫製糸などウール以外の物が入る。成分分析にかければ混率は毎回違う。例えばウール99.●●%に対して、残りはポリエステルであったり、綿であったり。

・このウール99.●●%の再生繊維に対して、最終的に10%の混率になるナイロンを添加し、再度糸に戻す。

具体的例・・・

ウール99.8%/ そのほか0.2%に添加ナイロンの量

100(ウール99.8+そのほか0.2):X=90:10
90X=1000
X=11.1111111

のように、11.111111のナイロンを添加して、結果、ウール90/ナイロン10とする

細かい事を言えばそのウール90の中にも0.2%他の繊維が何か入っているのではあるが、全体でいうと0.18%。
先ほどの混用率の許容範囲に入るため、記載しない。

・ナイロンを添加する理由は強度の為。再生する際にウール繊維自体もある程度破砕してしまうので、強度を出すためナイロンを添加し糸にする。

ここまでが今回WORKERSで使った生地について。
今風に言えば、リサイクル・サスティナブルとかになりますが、当然、バージンウールよりはコストに優れている。でも、品質としてはバージンウールにかなり近い。それが一回目のリサイクルウールです。
では、二回目以降のリサイクルは?これもあるのです。ウールの混率がもっと低く、成分分析にかけると「ナイロン15/ポリエステル13/綿6/そのほか・・・」のように書かれている物。
あれは、リサイクルの回数が進んで混ざるものが多くなったものです。


もちろん、一回目のリサイクルだからと言って、必ずウール90/ナイロン10ではなく、中には「毛七(ケシチ)」と呼ばれるように、ウールの割合を70%にしたものもあります。
私が今回使った生地は、せっかく一回目のリサイクルウールだから繊維に戻した段階で混率は限りなく100%ウールに近い。だったら、ナイロンはあまり添加しないで、強度を出す程度にしておこう、という糸で作られています。

何が正解、何が間違いではなく、目指す品質・風合い・コストに合わせてバージンウールなのか、リサイクルウールなのか。リサイクルなら混率をどうするのか。検討したうえで生地を選んでいくわけです。






それほど大きくない襟にフード。フードはボタンで取り外しも出来まずが、つけていた方が襟回りにボリュームがあって可愛い。

見えづらいですが、襟は襟台になる部分と、羽襟になる部分で切り替えが入っています。襟台は立たせたい、羽襟は寝かせたい。これを、テーラー系の工場だとアイロン操作でやる場合もありますが、パターンである程度、そうなるようにカーブをつけてあげた方がWORKERSがお願いしている工場ではベターです。お願いしているのが、カジュアルかつ、厚地をすっきりきれいに縫うのがうまい工場さんなので。





豪華にノブレッサカーフで紐の補強。トグルも工場さんが廃業されるので、最後にある程度の数を作ってもらいました。トグル、ボタンの用にはちゃんとしまりません。裏にファスナーつけたり、スナップつけようかな?とも考えましたが、このいい加減さがダッフルコートだよなと考え、トグルのみにしました。

どうしうてもトグルでもしっかりしめたいときは、ホール状態の紐の真ん中あたりを縫い留めてください。ホールの穴を小さくする感じです。こうすると、トグルでもしっかりしまります。


身頃・袖には全面にキュプラの裏地。これがビンテージとの最大の違い。ビンテージは一枚物。あれが中に着るものにどうしても引っかりやすい。それこそ、寒い船の管板でずっと着てるなら良いのでしょうが、現代の外に出るときは着て、室内で暑ければ脱ぐとなると、着脱ぎのしにくさはストレスになります。

自分でもビンテージ買って、最初はうれしくて着るのですが、重さと着心地の悪さにすぐ着なくなってしまいました。でもダッフルがたまに着たいなと思うと、こういう裏地がちゃんとついて、使い勝手は考えた物が欲しくなります。







袖口のタブ。調整というよりはデザインでしょうか。これがつくと、若干の重みもあるし、袖が落ち着きます。





久しぶりに超マニアックというか「誰が知りたいんだよ、そんなこと」という話。

ダッフルコートの型紙、身頃にヨークが乗っかります。ビンテージを見ると、ヨークは前・後ろがくっついた長い形をしている。理由は肩部分。異様なまでに厚みのある生地なので、身頃の肩部分の縫い割りと、ヨークの縫い割りを重ねたくなかったのでしょう。

では、WORKERSも同じことができるか?といえばダメ。身頃にしっかりタテストライプ状に柄がある。これで、ビンテージと同じ型紙にしてしまうと、後ろ身頃はストライプの方向が合うけど、前は合わない。という事で、最初は真ん中の型紙。身頃も、ヨークも、同じように割って作ってみました。が・・・なんとか縫えてるけど、サイドネックと呼ばれる、首と肩線の当たる位置が、異様な厚みでゴリゴリとなんとも着づらい。

そこで考える事しばし。何とか、この身頃の肩縫い目線を移動できないか・・・過去作った製品で肩線の無い製品は無かったか・・・あった!フットボールTだ!



どんでもないところから身頃のアイデアを持ってきました。でも作ってみるとばっちり。

肩部分は厚みが減る。身頃をつなぐのは後ろ中心と、その少し下部分。ちょうど、上に乗るヨークできれいに隠れる。身頃の縫い目もしっかりアイロンで割って、押さえのステッチをかければデコボコした感じもしない。固さもない。



自分で服を作る時は、過去の様々な製品を見て、合理的だったり綺麗だったり、良い作り方は真似ます。でも今回のは珍しくそういう真似ではない、我ながらよくぞ考えついたなという方法でした。世の中のダッフルコートヨーク地の目問題で悩まれているパタンナーさん、この展開方法はお勧めです。





素材
表地:15.5オンス・ウール90%・ナイロン10%・ヘリンボン
裏地:キュプラ100%

附属
木製トグル
ノブレッサカーフ補強革

縫製 スパン糸




SIZE CHART 
サイズ 36 38 40
バスト 55.0 59.0 67.0
肩幅 50.0 51.0 52.0
着丈 97.0 99.0 99.0
袖丈 62.0 62.0 63.0
袖口幅 18.0


Workers K&T H MFG Co.
岡山を拠点にし、主にアメリカ物ワークアイテムを紹介しているブランドです。
古着独特の雰囲気を好む代表は実際の古着を研究し、その製品をが作られていたメーカーや現存する建物にまで足を運び歴史や資料を調べ上げて製品づくりのヒントにしています。
自分で工程を理解し、各工程ごとの専用の設備を要した工場でのみ生産を行っています。
生地やパーツにこだわり抜いた商品ながら非常にコストパフォーマンスの高いアイテムが特徴です。

そのクオリティーの高さとユニークさでJ.CREWやINVENTORYをはじめ海外からも注目を集めている。

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